あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
 私はおそるおそる霧島君の肩に手をおいた。

 大丈夫だろうか? 霧島君が、怪我をしたりしないだろうか?

「へ、平気? 私、軽いほうじゃないよ? 霧島君、怪我したりしない?」

「酔い潰れた三崎をおんぶして2駅ほど歩いた経験があるから平気。怪我もしない」

「え? 三崎さんをっ?」

 霧島君、三崎さんもおんぶしたの?

「そ。だから、ほら……」

 三崎さんも送ったことがあるんだから、私を送るくらい何の問題もない……そう霧島君は言いたいのだろう。

 胸の奥に、ちくんと痛みが走る。

 霧島君のこの広い背中を、三崎さんはもう知っているんだね。

 酔っていても、きっと好きな人の背中に触れたことは忘れないよね。

 やっぱり同じ学校で、同じ部活で過ごせるっていいな。

 私はぎゅっと下唇をかみしめながら、霧島君の背中に体重を預けた。

 私は遠すぎる。

 電車で片道2時間は、遠距離恋愛だね。

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