あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
「私たちは、付き合いが長いから……ね。相手も年上だし。旅行代も向こう持ちだから。ワリカンだったら、私もきっと旅行は厳しかったかも」

 優衣ちゃんが、肩をすくめて微笑んだ。

 ほわっと甘い香りが漂ってきた。

「たとえワリカンでも、お互いにバイトすれば、行けなくはないじゃん? これは愛の問題だよ。どれだけ私を愛してくれるかっ……ていう証拠になる」

 美雪ちゃんが、地団駄を踏む。

 私は苦笑して、優衣ちゃんと目を合わせた。

 優衣ちゃんも困った表情で、カフェラテを飲み始めた。

「合コンで、私を可愛いって言ってくれたのは嘘だったのかなあ?」

「そんなことないと思うよ」

 私は美雪ちゃんの背中を撫でた。

「よしっ!! 今夜、もう一度、旅行の話をしようっと!」

 美雪ちゃんがガッツポーズをすると、身体を起こした。

「そうそう、その意気だよ」

 旅行かあ。恋人同士で行く旅行って、きっと楽しいんだろうなあ。

 
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