愛するということ
夏前に、随分空き家になっていたお茶屋さんが、店構えはそのままに、雑貨屋になってオープンした。



初めて入るお店への期待感でドキドキしながら、中に入る


正面には、店の雰囲気とは違いアンティーク調のアクセサリーが並べられていた。



どれも、少し古びた感じがとってもかわいい。



奥の方は、やっぱりちょっとアンティークらしい食器や、置物が並べられていた。

お店の中は、あまり高い棚がなく店の端から端まで見渡せるようになっている。




「いらっしゃいませ。ここにあるもの、古そうに見えますけど、全部私の作ったアクセサリーなんです。だから、安いんですよ」



コロコロと人懐こそうな笑顔がかわいらしい店員さんが声をかけてきた。



「ご自分用ですか?ゆっくりしていってくださいね」




店員さんは、私が手に取っているものを見ながら言った。





店員さんの手作りというアクセサリーはどれも小ぶりで可愛いものが多く、眺めているだけでも幸せな気分になれる。







その時、店のドアについていたベルがカランカランと鳴った。
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