君と見上げた空【完】
ガラガラ

「失礼しまーす」

私は保健室のドアを開けながらそう言った。


「あら、舞山さんどうしたの?」


「彫刻刀で手切っちゃって…」


「あー結構深く切っちゃったわねー」


「はい…」


「ちょっと待ってて、消毒液持ってくる
 から」


私は、そう言われたので近くの椅子に
座って待っていることにした。


空どうしてるかなぁ…

私は不思議とそんなことを思ってた。

そういえば私、この頃空のことばかり
考えている気がする。

どうしてだろう…

そう思い考えてみたけど結局見つからなかった。



「んっ……」


ベッドの方から誰かの声が聞こえた。


誰か寝てるのかな?


そう思っていると、


シャー

ベッドのカーテンが開いた。

すると、そこにいたのは…
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