親友ときどき上司~熱風注意報~
離れていかない荘司の指に、瑞希は膝ごと体を抱き締め小さくなった。
長い髪を荘司の指が掻き分ける。
優しい指先が心地よくて、瑞希は小さく息を吐いた。
こうやって拗ねて荘司を引き止めている狡さを感じている瑞希は、心地良い指先が彼女のものだと思い直し身を捩った。
それでも離れていかない荘司の指先は、スルリと髪を避け瑞希の耳に触れる。
サラサラと耳の裏を撫でられ、ピクリと震えた瑞希を無視して首へと移動する。
そこはいつの間にか荘司に付けられた痕の残る場所。
確認でもするように撫でられ、もう片方の手で髪をどけられ項を露わにされる。
「ん…やめて…」
くすぐったさに首を竦めた時、いつの間にか隣に来ていた荘司の気配が息遣いを感じる程近くなった。
ぬるりと耳朶に這わされた荘司の舌に、瑞希は驚いて顔を上げた。
「やっ、荘司っ…」
チュッと音を立てて吸われ、ゾクゾクとした感覚に瑞希の声は鼻に掛かった弱々しいものだった。