親友ときどき上司~熱風注意報~
――ピンポーン―――
荘司に抱き付きしゃくりあげていた瑞希は、突然の機械音にビクリと身を震わせる。
瑞希の胸を愛撫していた荘司の動きが止まり、チッと舌打ちが聞こえた。
「…そぉ、じ…?」
ポヤンとした瑞希の舌足らずの声に、荘司は少しだけ体を離すと、
「空港から乗り込んで来たわよ。」
と面倒そうに苦笑した。
その言葉に、瑞希の体から血の気が引くのを荘司は珍しいものでも見たように笑ってキスを落とす。
「続きは追い払ってからね。無視すると余計面倒だから。」
大きな溜息を吐いた荘司の手が名残惜しそうに瑞希を離し、乱れた服を直していく。
ぼんやりした頭で荘司を眺めていた瑞希の耳に、再びインターホンの機械音が届いた。
「しつこいわね。瑞希、顔洗ってきなさい。」
チュッと啄むように口付けられ、瑞希の両脇を抱えてソファーから立たせた荘司は、もう一度瑞希に口付けた後、ブロンドの髪をかきあげ大きな溜息を吐きながら何かを振り切るように首を振った。