親友ときどき上司~熱風注意報~


「どんなに舞い上がっても、桜田だけは巻き込みません。」

 ハの字に下がった眉毛でヘラリと笑った塚野は、荘司に頭を下げた。

「何言ってんの。サンプルじゃなくて良かったよ。」

 瑞希は塚野を見て、更に同意を得ようと荘司を見ながら言う。

 そんな瑞希に、荘司と塚野は同時に溜息を吐いた。

「部長、部長のジャケットが報われていない気がします。」

「ほっとけ。」

 更に同時に苦笑され、いつの間にか瑞希だけが会話について行けない状況に、瑞希は首を傾げるばかりだった。


「ミーティングも終わったし、着替えて来い。」

 置いてけぼりの理由を問おうと口を開きかけた瑞希に、荘司は会議室の扉を指差して言った。

 仕方なく立ち上がった瑞希に塚野が、

「ハイネックを選んで着た方が良いよ。目の毒だからー。」

と、また意味の分からない言葉を投げかける。

「何で?」

 今度は疑問を言葉に出来た瑞希は、他のリーダー達も塚野の意見に頷いている事に首を傾げた。


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