monopolize
「龍二…」

『ん?』

「そろそろ止めない?」

『何を?』



隣で寝ていた龍二は体を横に向け、あたしを見る。



「この関係…」

『…ふーん』



顔色1つ変えずに一言だけ放つと、そのまま黙り込んだ。



それだけ?

この5ヶ月って、そんなもんだったの?



「帰る…」



散らばった服を急いで着ると、逃げる様に部屋を出た。



もちろん、龍二は追い掛けては来ない。

分かってた。

所詮あたしはそんなもんだって…。



走って、走って、家の近くの公園に着くとピタッと足を止める。



「それでも、追い掛けて来て欲しかった…」



行くなって、抱き締めて欲しかったょ…。



その場にしゃがみ込むと、溢れ出る涙を抑えることなく流す。



「うっ…、…ック」

『何泣いてんの?』



向かい側にしゃがみ込むと頭を撫でる人影。

涙でグチャグチャになった顔をあたしはゆっくり上げた。



「きょう…た…」

『ったく、何やってんだよ…』



そのままフワッと包み込まれたあたし。


 
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