tearless【連載中】
「ちょっ、結衣っ!!」



どんどん進んでいく結衣の背中を追うように私も璃琥のトコに行くと、気付いた2人が同時にこっちを振り返った。



「ごめん、待った?」

『待った』

「はっ…。普通、大丈夫とか言わない?」

『実際、待ったし?』

「そうかも知れないけどさ…、だからって…」



言い合う私達に“相変わらずだね?”フッと笑う雅貴先輩。



『あの、すいません…。私が引き止めちゃって…』



割って入り込んできた結衣の言葉に“大丈夫だよ!!謝ることないから…。な、璃琥?”雅貴先輩は笑顔を崩すことは無い。



この2人を足して2で割ったらちょうどいいんだろうな…。



雅貴先輩をぼんやり見つめそんな事を考える。

ふと璃琥の視線を感じ目を向けると、私から視線を結衣に変え“気にしなくていーから”そう呟いた。



“だったら初めから言わなきゃいーじゃん”



そうは思うが、これ以上ややこしくしたくないのでグッと言葉を呑み込む。


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