tearless【連載中】
『…あの、明後日なんですけど、葵借りても良いですか?』



突然の“明後日”というキーワードに敏感に反応を示した私は、ビクッと肩が上がってしまった。

そんな私に気付いたのはやっぱり璃琥で…。

無言のまま結衣の斜め後ろにいた私に視線をずらすと、ジッと見つめられた。



ドクン...ドクン...



少しずつ間隔の短くなる心音にあえて気付かないフリをして、冷静を保とうとする。

璃琥に真っ直ぐ見つめられると、全て見透かされてる様で時々怖い…。



時間にして数秒だろうか?

不意に外された視線。

次に向けられたのは結衣で…。



『…いいけど』



そうポツリと呟いた。



『良かった!!買い物付き合って欲しかったんで』



“えっ?”そう思ってる私に、後ろに回した手でVサインを作り私に無言の合図を送る。



“気を遣ってくれた?”



Vサインを見つめながらフッと笑みが漏れた。


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