tearless【連載中】
「おじゃまします…」



いつものセリフを口にして中に入ると、やっぱり広い…。

そう思ってしまう私。



『煙草吸いてー』

「未成年のクセに」

『あ゙?』

「何でも無い…」



リビングに入ると、いつも向かうのは例のソファー。

L字のそれぞれに腰を下ろし私はアイス、璃琥は煙草。

これがいつものスタイル。



「やっぱ溶けてる…」

『冷やせば?』

「今、食べたいの!!」

『あっそ…』



“わがまま女”余計な一言を付け加えると、煙草に火を付けた。

ゆらゆらと昇る煙を横目に、私は柔らかくなったアイスを口に運ぶ。



「美味しい♪」



火照った体に冷たいアイスが溶け込む。

甘い味が口いっぱいに広がり、幸せを感じている私を璃琥が見つめているのに気付き、チラッと視線を向けた。



「何…?」

『女ってアイスとかケーキとか好きだよな?』

「璃琥は嫌い?」

『嫌いじゃねーけど、別に好きでもない』

「…璃琥とケーキって似合わない」



アイスを口に運びながら想像してみたけど、やっぱ似合わない。

思わず笑うと“何想像してんだよ?”眉間に皺を寄せ睨みつける。


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