tearless【連載中】
「…それでも、」

『だから無理に変わろうとすんな』

「私、変わりたいの。アイツの事なんか忘れて璃琥とちゃんと向き合いたい」



そう言うと、掴まれていた腕は離され璃琥はソファーに体を預けてしまった。

少し距離の出来た2人の体。

上から照らすダウンライトで出来た影だけは繋がっていた。



暫く沈黙が続き、璃琥もただ1点を見つめている。

後ろに見える星空は、私達の心とは裏腹にただキラキラと輝きを放ってて。



『過去はそう簡単に消せねーよ…』



そんな星空を眺めていた時。

璃琥がそう言った。



「…璃琥が忘れさせてやるって言ったんじゃん…」

『言ったよ。けど、そんな簡単なもんじゃねーだろ?』

「…分かってるよ!!」



言われなくたって、そんな事私が一番良く分かってる…。

だからこそ、璃琥の言ってくれた言葉がすごい嬉しかったんじゃん…。



『…悪りぃ』



そう呟くと、金色の髪をクシャクシャにしながら“お前にそんな顔して欲しくねーんだよ…”吐き捨てるように言葉にした。


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