tearless【連載中】
『本当小さいなお前…』



璃琥の発した一言でいいムードが台無し。

でもこれが私達だから…。



「璃琥がデカいんでしょ?」



そう言っては見たものの、確かに私は小さい。

結構気にしてたりもする訳で…。



『チビ』

「なっ!!あぁ…チビですよ!!悪かったわね…」



嫌みたらしく言葉を吐くと、璃琥の腕を解きソファーに向かった。

隅にポツンと置いてある着替えを手に取ると“お風呂入ってくる”そう告げてドアに足を進める。



『可愛いから…』



ドアノブに手を掛けた時、璃琥がそんな声を口にした。



「へっ?」



またまた意外な言葉に、間抜けな言葉を吐くと後ろを振り返る。



『“へっ”て何だよ…』

「だって、璃琥が柄にもない事言うから…」

『…ご機嫌とりしないとな?』



“今日ずっと居る訳だし…”ソファーに腰を下ろした璃琥は、煙草を加えるとそれに火を付けた。

“フー……”煙を吐き出すと、霞がかる顔。



「ムカつく…」



聞こえない様にボソッと呟くと“風呂入んねーの?”ユラユラと昇る煙を見つめながらそう口にした。



「入るょ」



ノブに力を入れ、ドアを開けると璃琥に背を向けそのまま部屋を出た。


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