tearless【連載中】
相変わらず綺麗な顔に、髪の毛から落ちる雫がより一層色気を漂わせている。



「璃琥って、本当に17?」



思わず口に出してしまった私に“それどういう意味?”と、静かに顔を私に向ける。



「いや…別に…」



“17歳の色気じゃない”なんて言えない…。

気まずくなった私は、視線を璃琥から外した。



『…17だよ』



ポツリと呟くと、チン、と響き渡る音と共にエレベーターのドアが開かれた。



「綺麗…」



降りるなり目に飛び込んできたのは真っ白な壁に飾られた絵画。

幻想的な海に浮かぶ船。

立ち止まり眺めている私を見かねた璃琥が、頭に手を乗せると“行くぞ”と右に向かって歩き出す。



「すごい所に住んでるね?」

『…別に』



吐き捨てる様に言葉を出すと、1つポカンと浮かぶグレーのドアを開け中に入っていった。

キョロキョロ周りを見渡すと、エレベーターを挟んでドアが1つずつしかない。

ワンフロアに部屋が2つだけ?

自分のマンションとの違いに愕然とした。



『早く来いよ』



ドアを開けて顔を出す璃琥に“ごめん”と言うと早足で向かい、恐る恐る中へと足を踏み入れた。


 
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