tearless【連載中】
「…お邪魔します…」
決まり文句を口にして顔を上げると、その場で固まってしまった。
“想像以上だよ…”
白い壁で統一された空間に、長い廊下。
木目調の焦げ茶のドアが左右と奥にそれぞれ1つずつあった。
『なに突っ立ってんだよ?』
奥のドアに手を掛けながら、振り返り私を見る璃琥。
「…濡れてるし」
『俺もだけど?』
「…ってか私、入っていいの?」
何か場違いな所に来てしまった様な気がして、急に璃琥が遠くに感じた。
戸惑う私に“俺1人だから気にすんな”と鼻で笑われる始末。
「1人って?」
『1人暮らし』
“いいから入れ”と付け加えると、私を置いてドアの奥に消えてしまった。
「…ちょっ…」
軽くパニックを起こしながらも、とりあえず靴を脱ぐとビショビショになった靴下を足から解放させて鞄に押し込める。
足元には綺麗に揃え並べてあるスリッパが2組。
“ちゃんとしてるんだ…”
想像していた璃琥と余りにもかけ離れていて、戸惑いを隠せない。
すっかり冷え切った足を1組のスリッパに潜り込ませると、シーンと静まり返った廊下をパタパタと足音を響かせながら進み、ゆっくり奥のドアに手を掛けた。
決まり文句を口にして顔を上げると、その場で固まってしまった。
“想像以上だよ…”
白い壁で統一された空間に、長い廊下。
木目調の焦げ茶のドアが左右と奥にそれぞれ1つずつあった。
『なに突っ立ってんだよ?』
奥のドアに手を掛けながら、振り返り私を見る璃琥。
「…濡れてるし」
『俺もだけど?』
「…ってか私、入っていいの?」
何か場違いな所に来てしまった様な気がして、急に璃琥が遠くに感じた。
戸惑う私に“俺1人だから気にすんな”と鼻で笑われる始末。
「1人って?」
『1人暮らし』
“いいから入れ”と付け加えると、私を置いてドアの奥に消えてしまった。
「…ちょっ…」
軽くパニックを起こしながらも、とりあえず靴を脱ぐとビショビショになった靴下を足から解放させて鞄に押し込める。
足元には綺麗に揃え並べてあるスリッパが2組。
“ちゃんとしてるんだ…”
想像していた璃琥と余りにもかけ離れていて、戸惑いを隠せない。
すっかり冷え切った足を1組のスリッパに潜り込ませると、シーンと静まり返った廊下をパタパタと足音を響かせながら進み、ゆっくり奥のドアに手を掛けた。