tearless【連載中】
「璃琥…入るよ?」



声を掛けゆっくりドアを開けると、目に飛び込んできたのは上半身裸の璃琥の姿。

雨空で日の射さない薄暗いリビングには、金色の髪と焼けた肌がやけに鮮明に浮かび上がっていた。



「……ッ」



―ガチャン...

開けたドアを再び閉めると、廊下に戻った私。

いくら濡れてるからってそこで脱がなくても良くない?



“心臓飛び出すかと思った…”



ドキドキする胸を落ち着かせる様に、ドアノブを握る手に力を入れると、いきなり反対側からドアが引かれた。

もちろん私はそのまま裸の璃琥に突っ込んだ訳で。



「うゎっ…」

『…お前、さっきから何してんだよ?』



“はぁ”と溜息をつかれると、不意にタオルを被せられた。



「…璃琥こそ、何で裸なのよ…」



頭から肩に垂れるタオルで顔を隠すと1歩後ずさった私。



“ドクン...ドクン...”



ずっと鳴りっぱなしの鼓動。

きっと私の顔は赤いだろう。


 
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