tearless【連載中】
「ありがと…」

『さっきの廊下出て左側が風呂場だから、そこで着替えろよ』



“ここでも良いけど”そう意地悪く笑うと、ソファーに腰を下ろす璃琥。



「脱衣所お借りします」



スウェットを持つと、璃琥に背を向けさっきの廊下へ戻った。



何が“ここでも良いけど”だよっ!!!

有り得ないから…。

意地悪く微笑む璃琥の顔を振り払う様に左右に頭を振ると、パタパタと足音を響かせながら左側のドアに手を掛ける。

暗闇に一筋の光が差し込むとだんだん大きくなり、私の影も入り込む。

手探りで電気をつけると、向かいにある鏡に私が写し出された。



「…最悪…」



コテで巻いた髪はストレートに戻り、ブラウスも透けて肌に張り付いている。



とりあえず中に入ると、ドアを閉めた私。



「やっぱり広い…」



ここも白い壁で覆われ、ピカピカの洗面台が存在を主張している。

その洗面台の横に洗濯乾燥機があり、奥にはお風呂が見えた。

洗濯機の上にスウェットを置くと、とりあえず肌に纏わりつく制服を脱ぎ捨てる。


 
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