tearless【連載中】
さっき頭に被せられたタオルで体と髪を拭くと、その大きい服に袖を通す。

タオルと同じアロマの匂いが鼻を掠め、胸がギュッとなった。



「…デカいし」



上から自分の姿を見下ろし、苦笑い。

まあ、156㎝の私と180㎝近くある璃琥とじゃ仕方ないけどさ…。

上なんかワンピースになっちゃってる始末。



「…まぁ、いっか」



濡れたままよりマシだよね。



無理やり納得させると、制服とタオルを畳み璃琥のいるリビングに戻った。



―ガチャッ...

ドアを開けると同時に感じた煙草の匂い。

そのまま中に入り込むと、ソファーから金髪と白い煙が見えた。



『…着替えた?』



静かなリビングに突然聞こえた声に思わずビクッと肩が上がる。



「気付いてたの?」



振り向きもしないから、気付いてないかと思った。

“フー”と息を吐くと、パタパタと足音を立てて璃琥の後ろまで行く。

右手に煙草を挟み体をソファーに沈めていた璃琥は、ただ煙を吐き出していた。



 
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