tearless【連載中】
『…座れば?』
後ろに立ち尽くす私に、視線を合わせること無く言葉だけを投げかけると、ゆっくり体を背もたれから離し灰皿に煙草を押し付ける璃琥。
黒いスウェットに身を包んでいた為、濡れてワントーン落ちた髪でもはっきりと存在を主張し、私の視界の中心に居座る。
『葵?』
ふと振り向いた璃琥と視線がぶつかり、思わず目を伏せた。
“ダメだ…。まともに顔見れない”
腕の中に収まる水分を充分に含んだ制服を見つめ、気付かれない様に溜息を漏らした。
何も考えずここまで来てしまったけど、これからどうしたらいいのか分からずただ口ごもる事しか出来ない自分。
『お前、やっぱ小さいな』
下を向く私にそう吐くと、革張りのソファーがギシギシと音を漏らしペタペタと足音が近付くと、足元には璃琥の黒いスウェットが制服の奥にぼんやりと映り込んだ。
後ろに立ち尽くす私に、視線を合わせること無く言葉だけを投げかけると、ゆっくり体を背もたれから離し灰皿に煙草を押し付ける璃琥。
黒いスウェットに身を包んでいた為、濡れてワントーン落ちた髪でもはっきりと存在を主張し、私の視界の中心に居座る。
『葵?』
ふと振り向いた璃琥と視線がぶつかり、思わず目を伏せた。
“ダメだ…。まともに顔見れない”
腕の中に収まる水分を充分に含んだ制服を見つめ、気付かれない様に溜息を漏らした。
何も考えずここまで来てしまったけど、これからどうしたらいいのか分からずただ口ごもる事しか出来ない自分。
『お前、やっぱ小さいな』
下を向く私にそう吐くと、革張りのソファーがギシギシと音を漏らしペタペタと足音が近付くと、足元には璃琥の黒いスウェットが制服の奥にぼんやりと映り込んだ。