tearless【連載中】
放心状態の私に、璃琥は溜息をつき“まだ分かんねぇの?”と小さく言葉を吐く。
「あの…」
『んだよ?』
金色の髪をクシャクシャにしながら横目に私を見る。
「いま…の…は?」
『ったく、お前といるとマジで調子狂う…』
“好きだっつってんの…”そう言うと、盛大な溜息をつかれた。
「うそ…だ」
『こんな嘘つくかよ…』
“バカ女”一言余計だけど、こんな余裕の無い璃琥は初めてだった。
その姿を見て本当なんだと確信した私は、嬉しいのと不安なのとが入り混じり複雑な心境になる。
だって噂だけで痛い視線を受け、そこから逃げ出した私が、これから先その視線に耐えながら璃琥と付き合っていけるハズが無い。
すごい嬉しいのに、何でだろ…?
素直に喜べない…。
「璃琥…あの…」
何て言ったらいいか分からず、言い淀む私に“別に付き合えっつー訳じゃねーから”と一言。
「え?」
『ただ、お前の事誰にも渡す気ねーよ?』
“不安が消えるまで待ってやるっつってんの”そう言うと優しく抱きしめられた。
「あの…」
『んだよ?』
金色の髪をクシャクシャにしながら横目に私を見る。
「いま…の…は?」
『ったく、お前といるとマジで調子狂う…』
“好きだっつってんの…”そう言うと、盛大な溜息をつかれた。
「うそ…だ」
『こんな嘘つくかよ…』
“バカ女”一言余計だけど、こんな余裕の無い璃琥は初めてだった。
その姿を見て本当なんだと確信した私は、嬉しいのと不安なのとが入り混じり複雑な心境になる。
だって噂だけで痛い視線を受け、そこから逃げ出した私が、これから先その視線に耐えながら璃琥と付き合っていけるハズが無い。
すごい嬉しいのに、何でだろ…?
素直に喜べない…。
「璃琥…あの…」
何て言ったらいいか分からず、言い淀む私に“別に付き合えっつー訳じゃねーから”と一言。
「え?」
『ただ、お前の事誰にも渡す気ねーよ?』
“不安が消えるまで待ってやるっつってんの”そう言うと優しく抱きしめられた。