輝龍~戦う理由~
†強い男~怒りの龍~†
「ぅおらぁぁっっ!!!!!」

「・・・・・。」




 勢いよく拳が俺に向かって降ってきた。
俺は顔色変えずにズボンのポケットに手を入れたまま避ける。




「・・・喧嘩売るなら俺より強くなってからにしろよ」




 俺は拳を握る事なく、相手に裏拳をくらわした。

 次々と倒れて、大勢いたくせに今は誰一人立ってるやつはいない。




「なんなんだよっ・・・てめぇっ・・・・」

「・・・関係ねぇだろ・・・」




 ろくに物が入ってない鞄を拾い上げて、そいつらに背を向けた。


 毎日がこんなんだ。
別に何をしたわけでもねぇのに、適当な言いがかりつけては喧嘩を売ってくる。




「・・・・マジくだらねぇ・・・」




 こんな生活も、人間も、なにもかも。







なによりも俺自身が。











くだらねぇ。




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