輝龍~戦う理由~
こんな事も日常茶飯事。
でも俺がこの手の誘いに首を縦に振る事はない。
例え蓮の仲間達に誘われても絶対に頷かないだろうな。
ギィッッ
重い扉を押し開けて屋上に出た。
「蓮・・・・」
俺は佐伯 僚。
俺の事を佐伯 僚って見てる奴はお前だけかもな・・・・。
なぁ・・・・
どうしてあの時来たんだよ・・・・
「なんで来たんだよっバカが・・・・!!」
俺は頬に流れる涙に気づく事も無く、固いコンクリートを殴り続けた。
「・・・・マジでバカ・・・・」
俺は膝から崩れ落ちた。
泣いた。
ただただぐちゃぐちゃの感情を涙として流し続けた。
そんな俺の姿を見てる奴がいるなんて全然気づかなかった。