ラビリンス
歴史…?
確かにイケメンだ。
桂小五郎、町娘
何か思い出しかけた。
「ちなみに、笑顔の貴公子高杉晋作を持ってます。西郷隆盛さんは友達いわく違うらしいけど、私は好き今、反徳川政府分子ブーム。略して、韓流違う反流ブームなの 」
町娘の言葉に記憶の扉がバタバタ開いた
ただし、ランダムで開いた所でパズルピースみたいに、組合せに時間がかかる。
要するに、画像を作るピースが足りないのだ。私の記憶のパズルピース。
「やっぱりそのポスター貰えますか」
私の言葉に、初めは戸惑っていたが、町娘は訳を話すと快く譲ってくれた。
ポスターを手に入れた私は、まずは、桂小五郎を捜す事にした。何かが引っかかったからだ。
ポスターを見ていたら
「花魁道中ご存知ですかあんなに美しく着飾って歩けますよ
。今ならすぐに吉原に入れますから」
と、キャッチに声を掛けられチラシを渡された。
確かに美しい花魁たちの写真。
「そんなキャッチの言葉に踊らされたらいけんよ」
背後から、女性が現れた。写真の芸者だった。
「これは喋と同じ、男の幻想と女の性(さが)が生み出す世界よ。五社英夫監督の映画見たら判るから」
芸者の言葉に
記憶の扉が開きかけた。肉体の…なんだっけ…思い出せない。
扉が閉じた…
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