夏の日差しと狼のいろ。
ツキがはっとして瞬きした。
その瞬間ー…白猫はもういなかった。
ツキは雨風の中しばらくぼぅっとしていた。
あたりをみまわしても白猫はもういない。
よくわからなかったが時間を気にして、ツキはふたたび走りだした。
空は雲におおわれて時間がわからなかった。
いつもの間隔で 昼くらいだろう。
そうこうしているうちにウルーの家が見えてきた。
あいかわらず砂漠の真ん中にぽつんと立っている。
当たり前だけれど家の前にはウルーの姿はなかった。
こんな天気なのに来ると思ってないだろうから。