神様修行はじめます! 其の二
苦しい! 苦しい苦しい!
空気が吸いたいっ!!
でも、吸ったら金魚の二の舞だ!
ノドを掻き毟る。
体中の酸素が足りなくなって、その場に倒れて悶絶する。
顔がガアァと熱くなり、全身から汗が噴き出す。
苦痛のあまり、両目から涙が零れた。
堪らずに口を開け、ひぃひぃとノドを鳴らす。
震え、泣きながら手足を振り回して暴れた。
息をしたい! 呼吸がしたい!!
苦しい苦しい! 死んじゃうよおぉっ!!!
門川君が血相を変えて、あたしの方へ駆け寄ろうとした。
慌てたせいで腐った畳に足を取られ、勢い良く転んでしまう。
門川君!!
すぐに起き上がろうとした彼の頭上に、お兄さんの体が・・・。
門川君の焦燥した表情。
お兄さんと一瞬見つめ合う。
お兄さんは両腕を広げ、飛び掛ろうとする。
ほんの少しのためらいも見せず、門川君に圧し掛かろうとするように。
ああっ!! 門川君がっ!!
やめて! お兄さんやめてっ!!
あたしは無我夢中で絶叫した。
「やめてえ! たったひとりの大切な弟でしょう!?」
お兄さんの体が、びくんと固まった。
・・・・・あ
あたし
息、吸っちゃっ、たよ・・・・・。
空気が吸いたいっ!!
でも、吸ったら金魚の二の舞だ!
ノドを掻き毟る。
体中の酸素が足りなくなって、その場に倒れて悶絶する。
顔がガアァと熱くなり、全身から汗が噴き出す。
苦痛のあまり、両目から涙が零れた。
堪らずに口を開け、ひぃひぃとノドを鳴らす。
震え、泣きながら手足を振り回して暴れた。
息をしたい! 呼吸がしたい!!
苦しい苦しい! 死んじゃうよおぉっ!!!
門川君が血相を変えて、あたしの方へ駆け寄ろうとした。
慌てたせいで腐った畳に足を取られ、勢い良く転んでしまう。
門川君!!
すぐに起き上がろうとした彼の頭上に、お兄さんの体が・・・。
門川君の焦燥した表情。
お兄さんと一瞬見つめ合う。
お兄さんは両腕を広げ、飛び掛ろうとする。
ほんの少しのためらいも見せず、門川君に圧し掛かろうとするように。
ああっ!! 門川君がっ!!
やめて! お兄さんやめてっ!!
あたしは無我夢中で絶叫した。
「やめてえ! たったひとりの大切な弟でしょう!?」
お兄さんの体が、びくんと固まった。
・・・・・あ
あたし
息、吸っちゃっ、たよ・・・・・。