幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
第拾肆章 その先にあるのは
拾肆 その先にあるのは

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六月五日亥の刻すぎ。


「あれは……!」

謀議中の尊攘派志士を発見。



場所は、池田屋。






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六月五日、早朝。



「土方さん!」

原田が険しい表情で土方の部屋に入ってきた。


「……分かったか」

「ああ」


短く答える原田。



「今日の晩、尊攘派志士が現れる」


「場所は?」


「今、京の町を虱潰しに探している」



とうとう、この日がやってきた。


「……………っ」

「んな心配そうな顔すんじゃねえよ、小野寺」


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