幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
第続章 150年後の未来のお話
続 150年後の未来のお話

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「―――未来で待ってて」








そう言ってあいつ、小野寺姫と分かれて早2ヶ月。…てゆーか150年?笑

俺・青蓮院碧は赤蓮院学院の庭園にあるベンチで居眠りをしていた。



あの江戸での出来事が、まるで夢のように思い出される。


「…なんか、変わってる奴だったよなあ、小野寺姫って」

あいつとの会話を思い出すと、思わず吹き出してしまう。



「……っふ。今頃何やってんだろうなあ、あいつ」




歴史が改ざんされた今でも、土方歳三が死んだ事実は変わらなかった。

つまり、あのとき、死んだということだ。




「……小野寺姫、泣いただろうな」


もう二度と会えない女のことを考えて、ちょっとセンチメタルになってみたり。





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