蛍色
「失礼します」


「さすがだな神澤くん。丁度3時だよ」


そう言うと奏のことを見た。


「夢野くんじゃないか。どうかしたかい?」


「彼が俺の手伝いをしたいと言うことなので、一緒に来ました」


「ほぉ、神澤くんはいい友達を持ったね」


そういいながら、新しい資料を渡して説明をし始めた。


「――――まぁ、説明はだいたいこれくらいかな?もう帰って大丈夫だよ。お疲れさん」


「はい、お疲れ様でした。失礼します」

説明が終わって大学を出たらすでに7時をまわっていた。


「奏、どうする?」


「何を」


「飯。どっかで食ってく?奢るよ。手伝ってくれるお礼でさ」


「恋……お前本当にいい奴だよなっ」


「だろ?んじゃ行きますか!」


「うん」


俺と奏は肩を並べて歩き始めた


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