蛍色
店は俺らの行き着けのファミレスにした


「なぁ、恋。お前は女と付き合うこととかしないの?」


「何だよ、いきなり」


「いや、お前とはさ中学からの付き合いなわけじゃん。でもさ付き合うとか聞いたことないし」


「お前こそどうなんだよ。好きな奴とかいないわけ?」


「ハハっ、俺はね中途半端な付き合いはしたくないからね。それに本気で好きだって思える人がいないし」


「だよな……。俺もまだ見つけてないわ」


「つか、恋はただたんにマザコンなだけだと思うけど?」


うっ痛い所を突かれた。


てかマザコンのどこがいけないんだよ


母さん以上に好きな子なんて現るのか?


「多分、現ると思うよ」


「え」


なんだコイツ!俺の心をよんでやがるぜ!


お主もしや神の子か!?


「俺は人の子ですよ~。てか廚2くさいwww」


「……俺ってさ分かりやすい?」


「うん」


うっわ、その笑顔を痛いくらいに眩しいですよ、奏さん
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