天神学園高等部の奇怪な面々31
萌えるといえば、あっちにももう一人。

「い、いらっしゃいませだぴょん…メイド喫茶だぴょん…」

多くの生徒が行き交う廊下のまん前で、恥ずかしそうに呼び込みの練習をしているのは橘 花音(たちばな かのん)。

うわ、やっべぇ、当日衣装のエプロンドレス着てる!

連れて帰りたいよハァハァ。

「うーん、花音ちゃんもう少し声が大きい方がいいかなぁ」

苦笑いするけしからん娘。

「だって恥ずかしいぴょん…」

「でも、花音ちゃんは五所川原君がいるから給仕の仕事が出来ないでしょ?」

「だけど…」

五所川原に顔を隠したまま、花音は頬を染める。

「七星ちゃんのけしからんオパーイくらい恥ずかしいぴょん」

「私の胸は恥ずかしくないっっっっっ!」

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