RUBY EYE
そこへ現れた転校生。
しかも、十夜が常に傍にいるとなると、女子の視線は釘付け、らしい。
「綾織くん、音無さんと同じクラスになるために、わざわざ特進じゃなくて、うちのクラスに入った、って噂なんだけど」
あながち間違っていない。
まぁ、他のヴァンパイアを警戒しての判断なのだが。
「どうして、そんな噂が・・・・・・?」
「ん〜・・・・・・綾織くんって、人を寄せつけないから、かな」
特進クラスの生徒といえど、他のクラスと交流はある。
そんな中で、十夜は頑なとして他人と関わろうとしない。
「憧れる女子とか多いんだけど、話しかけづらいんだよね」
それは、確かに。
纏うオーラが違いすぎるというか。
「そんな綾織くんが、音無さんには優しいでしょ? だから、付き合ってるんじゃないか、って」
「優しい、の?」
「優しいと思うよ。で、付き合ってるの?」
期待に満ちる美沙子に、月野は申し訳なく思いながら、首を振る。