RUBY EYE
摩耶の部屋に近づくにつれて、血の匂いが強くなる。
恐らく、血を飲んでさほど時間がたっていないのだろう。
「ここまでで大丈夫です。愛理、お前もいい」
「うん」
愛理と清香を廊下に残し、十夜は覚悟を決め、襖を開けた。
「誰?」
部屋の真ん中に座っているのは、真っ白な服を身に纏う―――摩耶。
7年前より大人になったが、雰囲気でわかる。
彼女は間違いなく、摩耶だ。
「・・・・・・摩耶」
「十夜! 会いに来てくれたのね!!」
嬉しそうに笑い、摩耶は十夜に抱き着いた。
一つ年上だが、摩耶は十夜より背が低い。
見た目はか弱そうだが、十夜は誰よりも、彼女が怖い。
「ふふ。十夜、背が伸びたわ。昔は私と変わらなかったのに」
「・・・・・・あぁ」
喜々として話す摩耶。
十夜は複雑な気持ちで、彼女を見ていた。
「聞いたわ。今は愛理が許婚だ、って」