スイーツな関係
「君の愛人になれと言っているのかい?」


怒りを押し殺したような声に、私は慌ててかぶりを振る。


「違うわ! 遥人の苦労を引き受けたいの」
「君の言っていることは愛人になれと言っているのと一緒だ」
「遥人……」
「苦労は人に引き受けてもらうものではない。女に頼る男をオレは心底軽蔑するね」


私が言い過ぎた……。

遥人を傷つけてしまった。

侮辱する言葉を言ってしまったのは、好きになってもらいたい一心だった。


私は震える唇で大きく深呼吸をすると、イスから立ち上がった。
遥人の顔が見られない。
自分の舌を切りたい思いだ。


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