スイーツな関係
信号が赤に引っかかるたび、助手席で眠る彼女の頬を突いてみる。


きめの細かい弾力のある肌。

若いな。

24,5才だと見当をつけていたが、もっと若いのかもしれない。
酔っ払いとは思えないほど気持ち良さそうに眠っている。


信号が変わり、アクセルを軽く踏み車を走らせる。
次の信号を右折すれば彼女のリッチなマンションだ。


「森川さん、着きましたよ」


エントランスに車を停め、気持ち良さそうに眠る彼女の肩を軽く揺する。


「ぅ……ううん……」
「起きるんだ」
「ん……」
「起きろよ」
「や……」
「……酔っ払い、目を覚ませ」


なかなか目を覚まさない彼女にイラッとし、言葉に丁寧さが無くなってくる。


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