スイーツな関係
「おい、起きろ」
「ここはどこ~?」

薄目を開けた彼女はここがどこなのかもわからないらしい。


「君のマンションだろ」
「たにもろさんのところがいい~」


にっこり笑って両手を広げて俺に抱きつこうとしたが、シートベルトに阻まれ届かない。


「ん~」


頬を膨らませる彼女。
やっぱり若いな。
大人の女性ならこんな風にはならないだろう。


「どれだけ飲んだんだよ」
「ん~ わから~ない。うふっ」


この状態で気分も悪くなく、上機嫌なのは幸せなことだな。


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