旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】
私も負けては、居られないんだ。



「沢井さん。私に、チャンスをくれませんか?」



「“チャンス”?」



「もう25で、来年ではアラサーになります。でも私、ダンサーとして一花咲かせてみたいんです」



「なるほど。戻って来たのね、アリス」



沢井さんは机の上で頬杖を付く。

私をジーッと見て、「わかったわ」と言う。



「但し、今、アリスが入れるようなグループがないのよ」



私の願いは、前途多難のようだ。
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