絶対にみちゃダメ!
 かないそうにない。

 とんでもないヤツに気に入られちゃったみたいだ。

 っていうか、この学校ってこんなヤツラの集まりなの?

 虎といい、雅といい、常識から外れすぎている。





「ねえ、小町。俺のモノって思ってもいい?」

 雅はあたしを抱き締め、幸せそうな表情で擦り寄ってくる。

「あたしはモノじゃないよ。あたしはあたしのモノだもん」

「そっか……虎のモノじゃないなら今はまだいいや。そのうち、俺のモノだって認めさせるけど」

 なんでこんなに雅は虎を目の敵にしているんだろうか。



 しばらく黙っていると、雅は空いてる手で自分の明るい髪をガシガシかいた。

「あー……やっぱり、今すぐ俺のモノって認めて、小町」

「だーめだってば。勘弁してよ」

 こんなこと、東雲一族の誰かにばれたら大変だ。

 前途多難。

 変なヤツばっかり気に入られてしまう、あたしって一体。

「なんで。小町が欲しいのに」

 甘い声に、ドキンと心臓がはねた。

 青い瞳が、まるで愛しいものを見るかのようにあたしを見つめている。


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