スイートスキャンダル
「ところで、遥さん」


話題を変えようとしているらしい柊君を見て、小首を傾げる。


「何?」


相変わらず綺麗な表情に密かにドキドキしていると、彼が何かを企むようにニッコリと笑った。


「やっぱり夜まで待てそうにないんで、こことベッド、どっちがいいか選んで下さい」


「えっ!?」


拒否権が無さそうな二択に驚いて、視線を泳がせてしまう。


「だっ、だって……まだ……」


「遥」


柊君は瞳を緩め、動揺するあたしを呼んだ。


「好き」


突然呼び捨てにされた上、耳元で甘く囁かれて…


「だから、遥の全てを俺にちょうだい」


あたしの心は、いとも簡単に懐柔(カイジュウ)されてしまう。


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