想 sougetu 月
不動産屋さんを回って帰宅すると、すでに帰宅している斎が玄関まで出てきた。
自分の部屋へ行く途中なのかもしれない。
「おかえり」
「ん、ただいま。……あ、斎。後でパソコン貸して?」
「ああ」
返事だけしてさっさと二階に上がっていく。
美鈴おばさんがいるので、今日の夕食を作っているのは美鈴おばさんだ。
キッチンに顔を出して、挨拶してから私も2階に上がり、自分の部屋の1つ手前にある、斎の部屋をノックする。
「斎?」
「何?」
部屋の主の返事を確認してからドアを開け顔を出す。
「今パソコン持っていっていい?」
「ああ、ちょっと待って」
斎が机の上にあったノートパソコンを閉じてコンセントを抜く。
オレンジをメインとした自分の部屋とは正反対に、斎の部屋はグリーンを基調にしている。
普通、男の子は黒とかが多いようだが、逆に斎はあまり好きじゃない。
色のせいなのか、斎の部屋は目に優しいと言うか、なんとなく落ち着く部屋になっていた。
本棚には漫画1つない。
小説や参考書ばかりが並んでいる。
頭がいい斎らしい本棚だ。
漫画が並んでいる私の本棚とは大違い。
自分の部屋へ行く途中なのかもしれない。
「おかえり」
「ん、ただいま。……あ、斎。後でパソコン貸して?」
「ああ」
返事だけしてさっさと二階に上がっていく。
美鈴おばさんがいるので、今日の夕食を作っているのは美鈴おばさんだ。
キッチンに顔を出して、挨拶してから私も2階に上がり、自分の部屋の1つ手前にある、斎の部屋をノックする。
「斎?」
「何?」
部屋の主の返事を確認してからドアを開け顔を出す。
「今パソコン持っていっていい?」
「ああ、ちょっと待って」
斎が机の上にあったノートパソコンを閉じてコンセントを抜く。
オレンジをメインとした自分の部屋とは正反対に、斎の部屋はグリーンを基調にしている。
普通、男の子は黒とかが多いようだが、逆に斎はあまり好きじゃない。
色のせいなのか、斎の部屋は目に優しいと言うか、なんとなく落ち着く部屋になっていた。
本棚には漫画1つない。
小説や参考書ばかりが並んでいる。
頭がいい斎らしい本棚だ。
漫画が並んでいる私の本棚とは大違い。