想 sougetu 月
 10月22日。
 今日は2人の真ん中誕生日の日。

 この日の夜は、2人きりでケーキを食べてプレゼント交換する。

 ちょこんと乗ったイチゴ以外、スポンジまで真っ白な「天使のケーキ」でお祝いするのが定番。
 
 真っ暗なリビングには淡い蝋燭の明かり。
 2つの天使のケーキと、2つのプレゼント。

 そして何故か斎の方にはシャンペン。
 私の方にはオレンジジュース。

「あ……、お酒」

 咎める様に言うけど、斎はにやりと笑ってみせる。

「俺はもう成人してるからいいんだよ」
「酔っ払っちゃうよ?」
「あほ、これっぽっちじゃ酔わない」

 斎は自信満々に言うけど、少しだけ心配になってしまう。

 まだ未成年だったのに、おじ様のお酌に付き合って何度か飲んでいるのは見かけたことある。
 けれど、飲み慣れてはいないはずだ。

「心配しなくていいから、始めよう」
「ん……」

 2人ともグラスを持ち上げ、グラス同士をぶつけてカチンと音を鳴らす。

「真ん中お誕生日おめでとー」
「おめでとう」

 ジュースを一口飲んで、グラスを置く。

「はい、プレゼント!」
「俺は、これな」

 テーブルに置いてある自分のプレゼントを斎の方に押し出すと、斎も自分のを私に押し出す。
 
 
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