想 sougetu 月
青柳家に来た最初の日。
美鈴おばさんが私と斎を一緒にお風呂に入れようとした。
さすがに10歳となれば異性と一緒に入ることを恥ずかしいと感じる。
とうぜん嫌がる斎に美鈴おばさんは私が溺れない様に見ているようにと言うと、斎はしぶしぶ私と一緒に入ることを了承した。
すでに1人で入ることに慣れていた私が家庭の浴槽で溺れるわけない。
そんなことは、私も斎も美鈴おばさんもわかっていた。
ただ、美鈴おばさんは親元から離れ、また居場所が変わってしまった私がこの青柳家に慣れる様に気を使ってくれたのだ。
まだ幼かった私達にもそれがわかっていたので私達は一緒にお風呂に入った。
お互い不自然なまでに背中を向け合って……。
懐かしい思い出に顔がほころんでしまう。
10年……あれから私は斎の家族のように仲良くし暮らした。
一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に怒りながら。
「月子……」
「ん?」
「一人暮らしは諦めろ」
「え?」
閉じていた目を開く。
頭を拭いているタオルのせいで斎の顔を見たくても見えない。
美鈴おばさんが私と斎を一緒にお風呂に入れようとした。
さすがに10歳となれば異性と一緒に入ることを恥ずかしいと感じる。
とうぜん嫌がる斎に美鈴おばさんは私が溺れない様に見ているようにと言うと、斎はしぶしぶ私と一緒に入ることを了承した。
すでに1人で入ることに慣れていた私が家庭の浴槽で溺れるわけない。
そんなことは、私も斎も美鈴おばさんもわかっていた。
ただ、美鈴おばさんは親元から離れ、また居場所が変わってしまった私がこの青柳家に慣れる様に気を使ってくれたのだ。
まだ幼かった私達にもそれがわかっていたので私達は一緒にお風呂に入った。
お互い不自然なまでに背中を向け合って……。
懐かしい思い出に顔がほころんでしまう。
10年……あれから私は斎の家族のように仲良くし暮らした。
一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に怒りながら。
「月子……」
「ん?」
「一人暮らしは諦めろ」
「え?」
閉じていた目を開く。
頭を拭いているタオルのせいで斎の顔を見たくても見えない。