想 sougetu 月
両親が海外に行って私が祖母と一緒に住むようになってからは、長い休みに入ると、斎は祖母の家に遊びに来てくれた。
一緒にいる時間が増えれば増えるほど、私は斎のことをどんどん好きになっていった。
そして、斎と出会って2年目。
友達同士での大人びた会話。
あの台詞を聞いたのだ。
「月ちゃん、知らないの? いとこ同士は結婚出来ないんだよ! 血がつながっていると『きんしんそうかん』って言って、法律で禁止されてるんだよ」
いとこ同士は血が繋がっているから結婚出来ない。
法律で禁止されている悪い事。
法律を破れば刑務所に入れられるってことは、子供なら誰でも分かる。
小さな子供の私にとって牢屋に入れられてしまうのではないかってことはものすごい恐怖だ。
その言葉を聞いてからは恐怖に怯え、私は好きだと言う気持ちすら否定しようとした。
でも、一度抱いた想いはそう簡単には消すことが出来ない。
何度いけないと思っても、斎への気持ちはなくならないのだ。
だから私は心の奥に隠した。
斎への気持ちを・・・。
一緒にいる時間が増えれば増えるほど、私は斎のことをどんどん好きになっていった。
そして、斎と出会って2年目。
友達同士での大人びた会話。
あの台詞を聞いたのだ。
「月ちゃん、知らないの? いとこ同士は結婚出来ないんだよ! 血がつながっていると『きんしんそうかん』って言って、法律で禁止されてるんだよ」
いとこ同士は血が繋がっているから結婚出来ない。
法律で禁止されている悪い事。
法律を破れば刑務所に入れられるってことは、子供なら誰でも分かる。
小さな子供の私にとって牢屋に入れられてしまうのではないかってことはものすごい恐怖だ。
その言葉を聞いてからは恐怖に怯え、私は好きだと言う気持ちすら否定しようとした。
でも、一度抱いた想いはそう簡単には消すことが出来ない。
何度いけないと思っても、斎への気持ちはなくならないのだ。
だから私は心の奥に隠した。
斎への気持ちを・・・。