
- 作品番号
- 791896
- 最終更新
- 2017/01/06
- 総文字数
- 3,781
- ページ数
- 10ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,228
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
絵本・童話6位(2012/09/05)
そんなにも
あなたは
レモンを待つていた
かなしく
白い
あかるい死の床で
(『レモン哀歌』高村光太郎著)
◆
銀杏の樹の下で
あたしは
儚くも美しい恋人達に
想いを馳せる。
最愛の人を亡くした
この、場所で。
「―…いつも、ここにいるんですね。」
金色の葉を踏みしだいて
現れた、不思議な少年は…?
◆
*バトン企画*
テーマ「恋が生まれた瞬間」
キーワード「恋瞬バトン」
2012.8.30◆完結&公開
羽樹緩真さんから
バトンをいただきました。
ありがとう、緩真さん★
◆蒼井深可様◆
◆SHIRO様◆
◆メクラヤナギ様◆
◆春奈真実様◆
◆高山様◆
◆宝希☆/無空★様◆
心の篭った
素敵なレビューを
ありがとうございました!
どれも大切な宝物です。
この作品のレビュー
季節の匂いや心地良い余韻の残る作品。 捉え方は、人それぞれで良いかなって思います。 だけど、この作者の作品からは、懐かしさを何となく感じてしまうのは、僕だけでしょうか? 読んで下さい。
季節の匂いや心地良い余韻の残る作品。
捉え方は、人それぞれで良いかなって思います。
だけど、この作者の作品からは、懐かしさを何となく感じてしまうのは、僕だけでしょうか?
読んで下さい。
最愛の人の死。
そこから動きだせず、巡る季節を目の前に立ち竦んだままの主人公。
金木犀の香りが漂い始めた頃、現れた最愛の人と同じ名前の男の子――。
美しい言葉で紡がれた物語は、一度読んだだけではただただその極彩色な世界に圧倒されるばかり。
心地いい余韻とともに再読し、主人公の新たな一歩を感じました。
そして再々読し、秋色の景色に二人が並んで歩き出す様子がはっきりと浮かびました。
読み返すほどに、美しくなるお話です。
…運命、なんて便利な言葉を安易に使うのは嫌い。しかし信じたくなる。
作品の光くんと同じ気持ちです。
どうか、智恵子さんが真っ直ぐ歩いて行けますように。
この作品の感想ノート
mira!様
はじめまして、こんにちは!
マサさんの所から来てくださったんですね、(^ ^)ありがとうございます。miraさんのお名前はマサさんのところでよく拝見していました〜。嬉しいです!
短編を数作、、ぎゃーー(笑)
自己陶酔型の作品ばかりなんで、恥ずかしいというか恐縮というか…しかし!智恵子抄がお好きとおっしゃってくださったからには離しませんよ!←
光太郎、素敵ですよね。
自分も芸術家であるが故の、智恵子(の才能)に対する嫉妬があるのに…でも愛、なんですよねぇ。
光太郎が、婚約者のいる智恵子に言う
「厭なんです、あなたがお嫁に行つてしまうのが」から、もう私は胸のど真ん中を撃たれてしまうのですが、そこから二人が結ばれ、智恵子が精神を病んで入院して、miraさんのおっしゃる《最期のとき》ーー檸檬をカリリと囓ったほんの一瞬、智恵子は元の智恵子に戻ったーーみたいな(私もうろ覚えで申し訳ありません)あの瞬間まで、ほんとうに光太郎の眼差しは愛に満ちているんですよね。終始変わらず。激しく苦悩を吐く時も、眼差しは常に温かいなんて、私もそんな風に愛されたいなぁ、と。学生の頃、思っていました。
わたしの趣味を100パーセント炸裂させたような、読者にあまり優しくない作品なのですが、智恵子抄が大好きとおっしゃるmiraさんに読んでいただけて、こちらこそとてもとても嬉しいです!
多忙で荒んでいた心に、ぽっと火を灯していただきました。ありがとうございました!
初めましてm(__)m
さいマサ日記に書き込まれているお名前を見て、無性に気になりこちらに参りました。スイマセン…
短編ばかり数作品読みました
特に電車シリーズの描写たまりません
素晴らしいですね
情景が目に浮かびます
そして、こちらの作品
震えました
智恵子抄、学生の頃より何度も何度も読みました
レモン哀歌、初めて読んだ中学生の時はピンときませんでした
だから、何度も何度も読みました
光太郎の無償の愛を理解しようと思い
こちらの作品を読ませていただき、本当に高い文章力で驚いたのと、智恵子抄をモチーフにこの様な素敵な作品を書いていただけて、偶然にも読めたのが嬉しいです
感動してます
『智恵子は元の智恵子となり…』とかなんとか、記憶が曖昧ですいません(^^ゞそこがすごく好きなんですけど覚えてませんね(笑)
本当に素敵な作品をありがとうございました
ヒカルちゃん、こんにちは☆
コオロギ鳴いてるよー!
もう秋だねぇ。
もしかして何回も読ませてしまったかしら。
ごめんね。丁寧に対応してくれて、どうもありがとう。
そんでもって、非常にわかりにくい話を書いてしまってごめんなさいー!
智恵子抄をベースにした作品なのですが、読んでいない人にもちゃんと何かが伝わるといいなぁ、と思ってかいたの、です、がっ!(笑)
勉強不足は私の方です。がうがう。
この話ね、いろんな展開を考えていた作品で。
最初は男の子と本気の恋をする予定はなくてね。
銀杏の木の精でした、少年(笑)
結果として主人公に前を向かせるというゴールは変わらないんだけど。
今回は、恋に落ちた瞬間がテーマだったからもう少しドラマチックで運命的な出会いを演出してみました。
もしかしたら死んだ恋人の生まれ変わりかもしれない。
もしくは、同じ名前が縁で、死んだ恋人が入院中に仲良くなった男の子なのかもしれない。
どちらとも真実を決められなくて、読み手に任せてしまいました。だから、樹の下でようやく巡り逢えた運命の恋人同士と読んでくれても、もちろん正解なの。
でも、こういう書き方をすると、読む側としては解釈が自由なぶん労力が要るよね。それだけの時間を費やせるくらいこの作品を愛していただけるなら良いんだけど、それってなかなか難しい(し、そんなに読み込んでいただけるほどレベルの高いものでもない)。親切ではないわー。ほんと、反省しきりなの、ごめんなさい!(苦笑)
時間を割いて、読んでくれてありがとう。
それから楽しい企画に参加させていただいて、良い刺激になりました。
次はもっと軽いの書きます(笑)
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