Beyond Your Imagination


†有里咲月side†


なんだか今日の鎖部さんは、

俺に対してたどたどしかった。

その理由を聞こうとした瞬間。


「鎖部さん!

ちょっと良いかな!?」


同じ3組であろう女子が数名、興奮した様子で彼女に話しかけていた。

ひとまずその子の話に耳を傾ける。


「一昨日の結成式ね、私達見に行ったんだけど

真田先輩とあの後どうなったの!?」

アキ「えっ…//」

「ねぇ、どうなったの!?」

アキ「ど、どうって…」


…見るからに困っている。

この女子達はあの先輩の事が好きなのだろうか。


アキ「えーと…」

「その反応は…まさか付き合ってる!?」

アキ「う、うん…」


気迫に負けたのか頷く鎖部さん。

モテる人と付き合うのって、大変そうだ…。

ましてやバンドのギターだなんて、男の俺から見ても…格好良すぎる。


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