Beyond Your Imagination


†真田直獅side†


珍しく55分頃に視聴覚室に入った彼女。

彼女はまだ慣れていないみたいで緊張している様子。

彼女より早くに来た鈴木先輩が床にぶちまけたジュースを踏んでしまって…。

ちなみに当の本人は雑巾を取りに行ってる最中。


ナオシ「そこ…!」


ゴンッ。


転ぶ彼女を受け止めたものの、体制を崩し頭をぶつけた俺。

あ…ヤベ…意識が遠く…。


アキ「センパイ!?

真田センパイ!!」


何度も俺を呼ぶ声が聞こえる。

こんな時ですら、心地いいと思える。

庇って意識無くすとか…カッコ悪ィな…。


アキ「さな…

…!?」


せめてものカッコ付けに彼女を抱き締める。

細くて、小さい体…。

あぁ、有里くんなら、体制を崩したりしないだろうな…。


そんな中、俺は意識を失った。


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