夜明け前
固まる私を笑いながらソファーに座らせたさく。
さくはいつもどおり、冷静。
いいなぁ、さくみたいになりたい。
「そー。俺ダージリンがいい」
「…要、なに飲む?」
「俺か?俺は皆に合わせるよ」
「じゃあ皆でダージリン」
「分かった。アールグレイのいいのが入ったんだ。それでいい?」
「ん。双子は?いいのか?」
「はい、俺はなんでも」
「私も」
「ねぇ、無視って泣いちゃうよ?」
「ん。じゃあ用意できるまでちょっと待ってて」
―駄目だ、もう堪えられない。
「―あははっ。ふふ。あはは」
「「「?」」」
突然笑い出した私を、不思議そうに見つめる男性陣。
「しゅー、どうしたの?」
「ふふ、ちーちゃん、が面白くって。笑っちゃった。ふふ」
「へ、俺?」
そう言って、自分を指さすちーちゃん。