わたるんといっしょ


女子高生という肩書きはいいと、にやにや笑う人物。


――女の人、だよね。


髪が短く、男物のダークスーツだったため、一見すれば男に見えるが、高い声と腰のくびれから女と知る。


ベリーショートの女を見ないわけではないが、珍しい。男装麗人とするには、もう少し肉付きが欲しいところでもあるが。


「ひっ!」


ずいっと、顔を近づけた女に、好美は尻餅をついた。


立ち上がろうとした時のことだったため、それほどの痛手はないが、女の顔で鳥肌が立つ。


「お嬢さんの叫び声が聞こえたから来てみれば、カカカ、アテクシも運がいいねぇ。うん、すっごいおいしそー」


人差し指で好美の顔を上げ、愛撫するように撫でてみせた。


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