わたるんといっしょ
「知りたいか、いいのか、喉から手が出ても知らねえぜ?」
見せ場は心得ているらしく、阿行から離れた骨は布の端をちらっと捲った。チラリズムである。
「気になるか、気になるよなぁ、いんでぃーもびっくりのお宝だぜ、こりゃあ!」
「ピラミッドのお宝か何かですか」
「ミイラよりも価値あるもんだぜ!いんでぃーのてーまを頭で流しながら、見やがれ!今世紀最大のお宝を!」
て、ててー、てててーてん。の壮大なBGMと共に布が捲られる。
「……」
だが、拍手喝采は起こらない。
「これ、溝出さんの肋骨じゃないですか」
期待させるだけさせといた結果がそれである。
「はあぁ?ナマ言ってんじゃねえぞ、がきゃあぁ!俺が骨を折ってまで手に入れた肋骨なんだぞ!ご利益たっぷり、始終ヒャッハーてんしょんで、人生安泰だぜえぇ!」