わたるんといっしょ


「知りたいか、いいのか、喉から手が出ても知らねえぜ?」


見せ場は心得ているらしく、阿行から離れた骨は布の端をちらっと捲った。チラリズムである。


「気になるか、気になるよなぁ、いんでぃーもびっくりのお宝だぜ、こりゃあ!」


「ピラミッドのお宝か何かですか」


「ミイラよりも価値あるもんだぜ!いんでぃーのてーまを頭で流しながら、見やがれ!今世紀最大のお宝を!」


て、ててー、てててーてん。の壮大なBGMと共に布が捲られる。


「……」


だが、拍手喝采は起こらない。


「これ、溝出さんの肋骨じゃないですか」


期待させるだけさせといた結果がそれである。


「はあぁ?ナマ言ってんじゃねえぞ、がきゃあぁ!俺が骨を折ってまで手に入れた肋骨なんだぞ!ご利益たっぷり、始終ヒャッハーてんしょんで、人生安泰だぜえぇ!」



< 11 / 454 >

この作品をシェア

pagetop