わたるんといっしょ
「渉くん、わたる、くんっ」
加えて、渉に寄り添う彼女の存在が安堵をより招く。
「好美さん……」
無事で良かったと言えば、怒られると思ったから、喉元で止めた。
目を腫らして泣く彼女が、どうしてこうなったのかは普通に分かる。
「すみません」
心配かけさせて、と謝ったつもりが。
「バカぁっ、もう二度と、馬鹿な真似しないでっ」
やはり怒られてしまう。
もうしませんと言えたらいい。嘘でも口にすればいいのに。
「すみません……」
嘘がつけないから、これしか言えなかった。
そんな渉の体たらくぶりに、笑いが飛ぶ。
「カカカ、情けない少年だねぇ。男らしくない、でもショタ系だからそれもありカー?うん、ありカァ」