わたるんといっしょ
「ブリュンも、一応は一時派遣教師扱いみたいだけど」
『やめてください、マスター。私は、マスターのような素晴らしい教師にはなれません。此度は、戦のみに呼ばれたのです。私はただ、剣を振るうのみ』
物騒な出で立ちは飾りではない。この時期に戦いとなれば、渉とて思い当たる節がないわけではない。
「もしかして、タイマントーナメントに出場するんですか」
『左様だ。学園長推薦枠として、私が出る』
鎧の君に答えられたことで、軽く萎縮する渉だが、取って食われるわけでもないかと、ブリュンに話しかけた。
「学園長推薦だなんて、ブリュンヒルデさんはお強いんですね」
『いや。我が剣はマスターを死守する意義があってこそ、真の力を発揮する。マスターがいない闘技場では、私の力も半減しよう』